はじめに
今回は「自由が丘・田園調布バイオリン教室が子どもにおすすめする童謡シリーズ」として日本を代表する詩人「北原白秋」の童謡を紹介します。
北原白秋について
北原白秋(1885-1942年)は日本を代表する詩人です。日本の誰もが知る、何十年も経った今でも色褪せることのない数多くの詩集や歌集、童謡などの作品を残しました。
また、今回紹介させていただく作品の多くが山田耕筰による作曲です。北原白秋と山田耕筰はとても深い繋がりがあり、一緒に多くの作品を残したとされています。
では、早速おすすめの童謡を紹介していきたいと思います。
あめふり
作詞:北原白秋、作曲:中山晋平。
雨の日にお母さんが傘を持って迎えに来てくれて、子どもが楽しそうにしている情景が浮かびます。繰り返される「ぴっち ぴっち ちゃっぷ ちゃっぷ らん らん らん」という歌詞がとても可愛らしいです。
この道
作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰。
この道とは北海道を訪れた際の道、母の実家がある熊本と故郷の福岡・柳川を結ぶ道を書いていると言われています。あかしやの花、丘、白い時計台、馬車、雲、山査子の枝といったワードが情景を思い浮かばせます。どこか懐かしさを感じる、心が落ち着く作品です。
ゆりかごの歌
作詞:北原白秋、作曲:草川信。
草川信による優しい旋律に、カナリヤ、枇杷の実、木ねずみ、黄色い月といったワードを組み合わせた、とても美しい子守唄です。繰り返される「ねんねこ ねんねこ ねんねこよ」という歌詞も印象的です。
ペチカ
作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰。
ペチカとは暖炉のことを言います。温かみを感じる歌詞がとても素敵で情景が目に浮かんでくるようです。ぜひ冬の季節に聴いてほしい作品です。
からたちの花
作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰。
からたちとは柑橘系に分類される、みかんの一種です。棘があり、春には白い花を咲かせます。今ではあまり見ることはできませんが、インターネットで検索すれば画像を見ることができますので、ぜひ、からたちを見ながら聴いてみてください。
待ちぼうけ
作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰。
守株待兎(しゅしゅたいと)という韓非子をベースにした作品です。守株待兎とは「古いやり方に囚われる」という意味です。興味のある方は、ぜひ故事についても調べられてみてください。
最後に
繰り返しになりますが、今回紹介させていただいた童謡はぜひたくさんのお子様に聴いてほしい作品です。親子で一緒に歌って楽しむのもよいかと思います。ぜひ、北原白秋による日本の素晴らしい童謡に触れてみてください。
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