はじめに
オペラは音楽と演劇が融合された、スケールが大きく奥が深い総合舞台芸術です。今回は、バイオリンやリトミックの話題からはやや逸れますが、非常に魅力的なオペラの世界について多くの方に知っていただきたく、簡単ではありますが、少しお話しさせていただきます。
オペラとは
オペラは「歌劇」とも訳され、歌により進行する劇と説明することができます。通常、演劇ではセリフはあくまで読むものですが、オペラではこのセリフを歌うことで表現します。
オペラとミュージカルを混同される方もいらっしゃるかもしれません。オペラがクラシック音楽が基本であるのに対して、ミュージカルはジャズなど様々な音楽である点や、オペラが歌が中心である点など、オペラとミュージカルは大きく異なります。
オペラの種類
オペラには約400年の長い歴史があります。16世紀のイタリア・フィレンツェにて、古代ギリシャの悲劇を復活させようとしたことが始まりと言われています(これらはオペラ・セリアと呼ばれています)。その後、イタリアのみならず、ヨーロッパ各地で以下のように様々な種類のオペラが生み出されました。
- イタリア・オペラ
前述の通り、オペラはイタリアから始まりました。プッチーニ「トゥーランドット」や「蝶々夫人」、ヴェルディ「椿姫」など数々の名作がイタリア・オペラにはあります。 - ドイツ・オペラ
ジングシュピールはドイツ語によるオペラを言います。代表的な作品としてモーツァルト「魔笛」やウェーバー「魔弾の射手」が挙げられます。 - フランス・オペラ
フランスということで、バレエが多用されている点や美しい言語が非常に特徴的であると言えます。ビゼー「カルメン」などの有名作品があります。
世界の歌劇場
世界三大歌劇場と言われる、スカラ座(イタリア・ミラノ)、コロン劇場(アルゼンチン・ブエノスアイレス)、オペラ座(フランス・パリ)。どれも圧倒的な美しさを誇る建築物と言えます。
オペラ座として親しまれているパリのガルニエ宮は、設計者のシャルル・ガルニエの名前を取って名付けられました。数年前、実際に訪れた際に写真を撮影していました。
オペラ鑑賞に行ってみましょう
前述した作品はとても有名であるため解説も多く、日本での公演機会も多いため、特に初心者の方にお勧めです。公演に行かれる際は、作品について事前にある程度知っておくことでより一層楽しむことができます。
最後に
最初にも述べましたが、オペラは芸術的要素がたくさん詰まった奥が深い世界です。ぜひ一度足を運ばれて、オペラの世界を体験してみてはいかがでしょうか。
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