はじめに
自由が丘・田園調布バイオリン教室ではバイオリンコースの他に、ヴィオラコースも開講しています。ヴィオラについてご存知ない方も多くいらっしゃると思いますので、簡単に紹介したいと思います。
ヴィオラとバイオリン
ヴィオラは、音域が近い楽器としてバイオリンと比較されることが多い楽器です。ヴィオラとバイオリンの主な違いについて、紹介していきたいと思います。
バイオリンよりもサイズが大きい
バイオリンのフルサイズは全長およそ35.5cmですが、ヴィオラのサイズは全長およそ41cm前後です。数cm程度ではありますが、実際に持ってみるとやはり少し大きく、重く感じるかと思います。一般的にサイズが大きくなるほど、より深い音を出すことができます。 また、バイオリンと比べて胴体に少々厚みがあります。
弓については、少し重く短く作られています。
バイオリンと異なる低い音域
大きな違いとして、音の高さがバイオリンと比較しヴィオラは5度低くなります。
「5度低い」とは、簡単に換言すると「音符5個分、音域が低い方にずれている」と言う意味です。ヴィオラはバイオリンより5個の音符分低い音を出すことができ、逆にバイオリンはヴィオラより5個の音符分高い音を出すことができます。
なお、ヴィオラよりもチェロの方が音域が低く、最も音域が低い楽器がコントラバスです。
バイオリンと異なる深い音質
ヴィオラは深く落ち着きのある音質が特徴的です。例えば、バイオリンとヴィオラで同じ曲を聴いても、違う音に感じると思います。
ヴィオラの役割
ヴィオラは「縁の下の力持ち」と言われています。オーケストラやアンサンブルにおいては、中間的な音域を担当しています。華やかなバイオリンとは異なり、目立つ場面は決して多くはありませんが、演奏全体を支える必要不可欠な楽器として位置付けられています。
ヴィオラの有名曲
実は、ヴィオラのソロで有名な曲はそれほど多くはありません。そういった中、ヴィオラが中心の代表的な曲をいくつか紹介したいと思います。
おとぎの絵本 作品113(シューマン)
ロベルト・シューマンはドイツ・ロマン派の作曲家です。
おとぎの絵本はシューマンによる、ヴィオラのための作品です。第1曲から第4曲まであり、どれもヴィオラの深い音とピアノが調和してバランスがよく、聴き応えのある曲です。
ヴィオラ・ソナタ第1番ヘ長調(作品120-1)、第2番変ホ長調(作品120-2)(ブラームス)
ヨハネス・ブラームスはドイツの作曲家です。
もともとはクラリネット・ソナタとして作曲されたものですが、ブラームス自身によってヴィオラ・ソナタとして編曲されました。第1番の冒頭からとても情熱的な旋律で、一気に引き込まれる作品です。
バイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364(モーツァルト)
モーツァルトはオーストリアの作曲家です。
協奏交響曲とは、交響曲の中で複数の独奏楽器が主役となる形式を言います。バイオリンとヴィオラのための協奏交響曲は、ヴィオラの深みのある音が活躍する作品です。
最後に
自由が丘・田園調布バイオリン教室では、基本的に中学生以上の方向けに、ヴィオラコースを開講しています。(中学生以上の方を対象としている理由は、子ども用の小さいヴィオラがないためです)
興味のある方は、ぜひ、お気軽にお問い合わせください。
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