初心者向けバイオリンのお手入れ方法

バイオリン

はじめに

バイオリンはとても繊細な楽器で、手入れを疎かにすると、音質に悪影響が出てしまいます。今回はバイオリンのお手入れ方法を紹介します。

 練習後のお手入れ

まず、レッスン後と練習後のお手入れについて紹介します。

  • バイオリン表面についた松脂、皮脂、汗を拭き取る
  • ネックについた皮脂、汗を拭き取る
  • 弦についた松脂を拭き取る
    弦を拭き取る際、少し嫌な音がしますが我慢しましょう。弦に松脂が残ると、弦が劣化する原因となります。
  • 顎当てについた皮脂、汗を拭き取る

クロスは必ず2枚用意します。松脂が付いたものを拭くクロス、その他(汗など)を拭くクロスに分けるようにしましょう。

 バイオリンの保管場所

バイオリンは高温多湿が苦手です。適度な温度で、湿度が低い場所に保管するようにしましょう。特に梅雨の時期は、エアコンや除湿機のある部屋に保管することをおすすめします。

なお、車での保管はお勧めしません。特に夏場は車中が高温になり、バイオリンを痛めます。車中に置きっ放しにすることは避け、必ずご自宅など目の届く場所に保管しましょう。

 弦の交換

次に、弦の交換時期の目安を紹介します。練習頻度にもよりますが、弦が伸びるなどの原因で劣化し音質が変わってしまうため、一般的には3ヶ月程度で交換するのが理想的と言われています。しかし、バイオリン弦は4本(E線、A線、D線、G線)あり、当音楽教室でお勧めしている弦は全部で5,000円〜7,000円程度します。

様々な意見がありますが、自由が丘・田園調布バイオリン教室では、あまり頻繁に弦を交換しなくても良いと考えています。長く使い過ぎて、気になるぐらい音質が変わってしまった場合、バイオリン発表会の前といったタイミングで替えるのが良いかと思います。

 弓の毛替え

弓の毛替えの時期は人によって様々ですが、一つの目安として、汗がつくなどして、弓の根元が黒ずんできたら替え時と言われています。

自由が丘・田園調布バイオリン教室では、1年程度で弓の毛替えをすることをおすすめしています。

 駒の傾きチェック

駒が傾いたり、倒れてしまうことで、バイオリン内部の魂柱が傾いてしまう場合があります。この状態では響きが悪くなる恐れがあり、注意が必要です。また、傷や割れの原因にもなります。

駒が傾いたり、倒れたりしてしまった場合は、ご自身のバイオリンの先生や楽器店等に相談しましょう。

 バイオリンの艶出し

バイオリンを保護するために、定期的に、艶出しクリームを塗布するようにしましょう。

 本体の傷のリタッチ

バイオリンに傷がつくと、それが原因で湿気を帯びてしまい、バイオリンの音質に悪影響を及ぼす可能性があります。

万が一、バイオリンに傷がついてしまった場合、早めにご自身のバイオリンの先生や楽器店に相談するようにしましょう。

普段からケースに入れてバイオリンを保管する習慣をつけるなど、バイオリンに傷がつかないよう丁寧に扱うように心がけましょう。

 最後に

バイオリンのお手入れには手間がかかりますが、適切に管理することで、綺麗な音を出し続けることができる楽器です。ぜひ、お手持ちのバイオリンを大切にされてください。

自由が丘・田園調布バイオリン教室では、バイオリンのお手入れについて、講師がレッスン中の必要なタイミングで丁寧にサポートいたします。決して難しいことではありませんので、安心してバイオリンを学んでいただけます。ぜひ、体験レッスンを受けられてみてください。